一番の効果は何といっても「ストレス解消」になることです。
人間の体温に触れることで「ほっとさせる」効果があるのですが、もちろん嫌いな人の体温ではないことが条件ではあります。
マッサージを受けている時も、なんとなくストレスが解消されていく感じがあると思いますが、これも同じような効果なんですね。
出産のときに、助産婦さんが手を握ってくれた記憶がある方もいるかもしれません。
これもまた、体温で相手を「安心させる」効果を引き出せるから行う、という理にかなった医療的行為でもあるんです。
鎮痛効果もあるので、妊婦さんの痛み軽減にも役立つという訳です。
女性を美しくするホルモンについては触れたことがありますが、そこには出していなかったもうひとつのホルモン「オキシトシン」が手を繋ぐことで分泌されます。
このホルモンは、相手との良好な関係を構築してくれるという優れもののホルモンで、信頼感や安心感をアップしてくれます。
怖い場所にいるときなども、友人の手を握りたくなったりしませんか?
それも「安心」を求めているからこその行動なんですね。
子供の手を握っていると、子供も安心するのと同時に、親の方も心が安らいでくるのがわかるはずです。
愛する人との「手と手の接触」は本当に大切なことでもあるんですね!
だからこそ、大好きな人が手をつないでくれないと、どこか不安になるのも心理的には普通のことと言えるでしょう。
手をつなぐことで、相手は自分のもであるという「独占欲」も満たしているといいます。
アメリカの大学のある研究では、手をつなぐことで脳波や呼吸が同期してくるという発表もあります。
つまり共感力もアップさせる効果があるということになります。
照れ屋の彼氏の場合、人前で手をつなぐことが嫌だと言われている女性もいるかもしれません。
そんな時は、二人っきりになれた時にそっと手を繋いでみてください。
手を繋いで寄り添うだけで、呼吸も落ち着き安心感が湧いてきます。
頭痛や腹痛があるときでも、いくらか和らいでくるのを実感できるはずです。
実は、このホルモンの分泌はアンチエイジング効果もあるので、若くないからといって手を繋がないのは勿体ない話です。
何歳になっても、よいホルモンはどんどん分泌させて、美と心の安定、その両面から人生を充実させていきましょう!
昔、「チャーミーグリーン」という食器洗剤のCMでおじいちゃんとおばあちゃんが手を繋いで歩くシーンがありました。