人には男女ともに「パーソナルスペース」というものが存在します。
これは男女に差があって、女性は自分を中心に約1mの円を描いているのですが、男性の場合は縦の楕円形を描きます。
女性より横位置は大丈夫なんだけど、縦の前がとても広く、後ろも女性よりは広めになっています。
つまり、男性は至近距離で前に立たれることがとても苦手なのです。
同時に後ろにもくっつかれることを嫌います。
パーソナルスペースについて少しお話ししましょう。
公的ゾーン(3.5m以上)これは公衆の赤の他人との距離はこの位であるということです。
だから満員電車などはかなり辛い環境で、ストレスになって当たり前の状況なんですね。
次は社会的ゾーン(1.2mまで)これは上司など、知り合いレベルの距離感です。
これを超えて近づいてくる知人には警戒心が生じて当たり前というものです。
そして次は対人的ゾーン(0.45mまで)これは友人のレベルです。
友人だったらこのぐらい近くても違和感もなく、並んで歩いていても近くなって当然ということになります。
そして最後に親密ゾーン(0.45m以内)という恋人のゾーンです。
肩を寄せ合ったり、手を繋いだり、顔をくっつけたり出来る特別なゾーンになります。
この領域まで許せるのは恋人ぐらいではないでしょうか?
大人だったら家族ですらこの距離感はあり得なくなることなので、最愛の誰かとのスペースということになりますね!
男性の方が前後にスペースを広くとる傾向にあるので、前はもちろんのこと、後ろにも目があるかのように常に敏感に気にしています。
勿論、無意識に気にしているレベルなので、通り過ぎるぐらいだったら何でもありません。
そこに立ち止まってしまうと「え!何???」と問われるといった経験はありませんか?
ここに「スキを見せてくれているという事」、それはあなたにある程度心を許している証拠なのです。
背中合わせでもくっついていられる仲だとしたら、友達という関係であったとしても、本当に仲良しの証拠です。
付き合っている2人だったら、彼の背後からギュッとしてあげることもあるでしょう。
嫌がったりされませんよね?
逆に大好きな人に後ろからハグされると、男性でも守られている安心感でホッとするという効果に繋がるので嬉しいことなのです。
友達なんだけど「ちょっと気になるなぁ」と思ったら、その男性の背後に立ち止まってみると相手の気持ちが少しだけ分かったりするかもしれません。
すぐに振り向かれて「え?何か用事?」と言われてしまったら、もう少し時間をかける必要がありそうです。