どうしても〇美に話したい事あって、忘れちゃいけないからメモってきた。
そう言ってメモをおもむろに出して話し始めた男性がいました。
会っていない間に、今度彼女に会ったらこれを話したい、このことについて意見が聞きたい。
そんな風に思っているんだと思いますが、ちょっと笑えました。
ひとつじゃないから、多分忘れそうだったんでしょうね。
・まず先週の芸能人の不倫についてなんだけど…。
ひととおり話したら次は、
・先週病院でこんなことあったんだけど…。
それが終わったら今度は、
・セールで買ったスニーカーが更に安くなってて、「何のためのセールだったんだよ!」ってなったよ‥
結構重要そうな内容は1つもなかったのに、一生懸命話す男性に、彼女は1つずつちゃんと聞いて、これまた的確な意見を述べていました。
その2人を見ていて思ったのは、「常に意見のすり合わせをしておきたいんだな!」ということです。
もちろん、彼の方にそういう気持ちが強く働いているのでしょう。
自分が何かショックを受けたことや驚いたことについて、彼女だったらどう思うかを確かめたいんだと思います。
そして、その彼女答えに対してちょっと「いいな!」と思ったことがありました。
全てに対して同調しているわけではなかったという事です。
セールに対してや病院の話は同調していたけれど、不倫の話に関してはちゃんと女性目線の意見や、世間の反応やマスコミの報道の在り方にまで言及して答えていました。
こんな風に、なんでも彼に合わせるのではなく、自分が思うことを言葉にして伝えていける女性は素敵だなとも思いました。
適当に答えようと思ったら出来ることですが、そうではなく、一つ一つの言葉が選びながらもちゃんと彼女の言葉であることにちょっとした感動をおぼえました。
また、こんな女性だったら彼も話したいことをメモしてでも意見が聞きたくなる理由がわかるような気がしました。
反対側に座っていたカップルは終始無言で食事をしていて、本当に対照的でした。
何が楽しくて2人で食事をしているのだろう…と思えるほど静かな空気が流れていました。
おしゃべりしながら話すのはお行儀的には悪いかもしれないけど、話がはずんでる2人の方が楽しそうに見えたのは言うまでもありません。
こういうのって、誰と話をするということも大事ですが、話の質としてどうかということなんだと思います。
上の空で聞いてうなずいているより、「うん、そうだね」と同調を繰り返すより、自分の意見をきちんと話すのは労力が必要なことだと思います。
それをきちっと出来てこそ、2人の相性もはっきりしてくるし、何を考えているのかを正しく理解できるようになると思います。
それにしても可愛らしくさえ見えました。(話すことを( ..)φメモメモ) ですもんね(^_-)-☆