溜め込むことは実はとても恐ろしいことなのです。
相手に対する不満を解消できずに、何か月も何年も溜め込んでしまっているカップルはとても危険です。
大抵は惚れた弱みで、最初に惚れてしまった方が我慢をするパターンが多いでしょう。
我慢していれば、いつかそれが報われる日がくると信じている女性もいるでしょう。
でも大方の場合は、相手はあなたが我慢しているんだという事にすら気づいていません。
何か行動や言動で表さないことには、伝わらないのが普通です。
不満は小出しに少しずつ話し合いで解決する! これしかないのです。
100%分かり合えるカップルなんてまずいないでしょう。
A太くんは割とおとなしい男性でした。
彼女のS美さんとは同い年でしたが、自分でイニシアティブを取るのが苦手で、全て彼女にお任せの日々でした。
S美さんの方からアプローチして付き合い始めたのですが、どんなデートも彼女が決め、誕生日などのサプライズも彼女の方が一生懸命頑張っていました。
ある日、彼女は自分の昇進を報告し、どっかへ食べに行こうということになりました。
彼に「どこ行こうか?」と話したところ、「なんでもいいけど、近場がいい」と言ったそうです。
近場のレストランを予約して、ワインを頼もうとメニューを見ながら彼に聞いたそうです。
「赤?白?どっちがいい?」「どっちでもいい」
「肉と魚ではどっち?」「どっちでも」
S美さんは本当にイライラしてきたそうです。
自分の昇進のお祝いなのに、色々なことを自分で決めて、しかも近場でいつでも行けるレストランで、単純なオーダーすら自分でやってる。
その瞬間は突然やってきたそうです。
「もういいよ!なんでも私が決めて、何もかも私がやらなきゃ何もしてくれないよね!」涙が溢れてきたそうです。
お店にいたお客さんの視線も一瞬で自分に集まったのが分かったのですが、抑えられなかったと言います。
「あなたは何を考えているかわからない!私と何がしたいのか、どこへ行きたいのか、一緒に何が食べたいのか、ちゃんと反応してくれる男性がいい。」
「もう無理だ!」
彼は黙ってその様子を見ていましたが、「俺はS美と一緒に住みたいと思っていた。多くを言わなくても何でもわかってくれてるS美となら、きっと結婚も出来ると思っていた。」
口を開いた彼の言葉は意外すぎて、頭が真っ白になったそうです。
もう少しだけ、小まめに話し合いをしていたら、こんな食い違いがうまれることはなかったケースだと思います。
彼が家の近くがいいと言ったのは、「この街で一緒に住まないか?」とその日、彼女に聞こうとしていたということが後でわかったそうです。
今は仲良し夫婦のふたりですが、こんな爆発をしてしまった時の彼女の気持ちは冷めかけていたといいます。
今でもご主人はとってもおとなしい方ですが。( *´艸`)